火星のわが家 MARS SWEET HOME
ステージに立つと声が出なくなるという心の病を抱え、ニューヨークから舞い戻ったボーカリストの未知子。かつて「火星の土地」を分譲するなど夢多き人生を送ってきた父・康平は「人間の悩みなんて宇宙から見ればちっぽけなもんだ」と未知子を明るく励ますが、そんな康平が突然脳梗塞で倒れてしまう。未知子は帰国を延期して康平の介護に当たり、離れに住む司法浪人の青年・透も未知子に協力する。いつしか魅かれていく2人だったが、その一方、康平を介護施設に入れようとする姉・久仁子との確執もあらわになっていく…。